語られざる譚詩曲/榊一郎
この本は「棄てプリ」シリーズの最終巻となる短編集です。著者の作品は概ね好きですが、その中で2番目に好きな作品です。ちなみに一番は、「ドラゴンズ・ウィル」又は「英雄衍義」です。
短編が4本有りますが、一編は再録なのでそれを除くと「見つめる者」「剣の意味」がいいですね。
「見つめる者」は題名どうり第三者からみたカスール兄弟を描いています。この作品を見ると守護者のみで廃棄王女を守ってきたわけではないと再認識した作品です。
「剣の意味」は意外と長い作品ですが、「シャノン×ゼフィリス」のラブラブ話です。後書きによると第一稿よりもラブラブ話になったそうで満足です。この続きを同人ででいいから書いてくれないかなと思いました。
ところで、後書きで「軽小説屋」と名乗っているけど、どういう意味に使っているのかといつも思います。軽い小説=読者受けのする作品(売れる作品)を書いているという意味なのか、逆に軽い小説しか書けないと卑下しているのか、それとも別の意味があるのかと後書きを読むたびに考え込んでしまいます。
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