火魅子炎戦記〈5〉/舞阪洸
火魅子伝の後継シリーズに当たる「火魅子炎戦記」の第五巻です。本の内容は、玽根国遠征軍の戦略(方針)の決定までと、耶麻臺国軍・耶麻台共和国の連合軍による敵側前線基地への強襲・破壊までの話となっています。耶麻台共和国総司令官である九峪が、戦闘による戦死者を多数目撃したことにより、心が折れてしまい今迄九峪が努めてきた全軍の指揮を、今迄参謀でしかなかった亜衣が執らざるを得ない状態になってしまったところで幕引きとなっています。
九峪の戦略や戦術が光りだしたのは、島津軍が得意とした釣野伏せを使用して以来ずっと成功ばかりしていたので、ここらで挫折があるのは丁度良いのではないかと思います。何といっても九峪は現代に生きる(戦争体験のない)十七歳の高校生なのですから。次巻は、亜衣の指揮ぶりを見たいものです。でも場面展開で耶麻臺国軍の話中心かも知れないけれども・・・。
舞阪 洸 / 富士見書房(2005/12)
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