香乱記/宮城谷昌光
この本は、秦末から前漢初期に活躍した田横について書かれた小説です。本の帯には、
田横は僕の理想像です。反権力的で、どんな相手にも屈しない。こんなに男らしい男っていない。デビュー以来、夏王朝から時代を下って書き進み、そうすればいつか田横に至るだろうだろうなと思っていた。やっと田横にたどり着くことができました。
と有ります。
が、史書に現れている事跡を読むと、彼ら田氏兄弟が斉で何度も項籍(楚)に抵抗したおかげで(連敗続き)、劉邦(漢)側の勝利に功があったということ。結局劉邦の下風に立てず自殺したが、彼の客の態度が立派だったこと。以上のようにそれほどの人物には思えないです。
しかし、宮城谷昌光氏の描く人物は清涼さがあるのでこれから話がどう展開するかが興味深いです。
宮城谷 昌光 / 毎日新聞社(2004/01)
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次が待ち遠しい~
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