読後雑感「香乱記(下巻)/宮城谷昌光」
香乱記の最終巻を読み終えました。感想ですが、正直この巻での読みどころは、田横が兄たちの思想を想い、洛陽直前で自殺する場面のみでした。
香乱記では、項羽や劉邦を人格的に低くとして、田氏兄弟の歴史的評価を覆そうと作者は、したかったと思います。しかし、夏姫春秋のようにはうまくいかず、贔屓の引き倒しになってしまった気がします。
ですが楚漢春秋に於いて語られることの少ない、斉という国の動きを知ることが出来たので、そういう意味では良い作品だったのかなと思います。
宮城谷 昌光 / 毎日新聞社(2004/03)
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ひいきの引き倒し
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