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読後雑感「君の居た昨日、僕の見る明日(3)/榊 一郎」

 「君の居た昨日、僕の見る明日」シリーズの第三巻です。

 紛い物だけで構成された紛い物の学校。そこは逃げ出した者が集まるところ。優しい嘘でちりばめられた優しい世界。「冗談じゃないわよ!私は逃げ出してなんかいない!!あの学校幽霊を倒して元の世界に帰るのよ!!」新たに学校幽霊の詩月に喚ばれたのは、半人前の陰陽師アグニエシカ。持って生まれた特殊能力ゆえ、普通の女子高生として生きることは許されず、居場所を見つけたと思った陰陽師の世界では半人前扱い。学校幽霊に負けたとあっては、プライドどころか居場所すら失ったしまうわけで―。詩月!成仏してもらうわよ!!負け犬なんか真っ平御免!不器用娘アグニのプライドをかけた闘いが、今始まる。 (Amazon 内容(「BOOK」データベースより)

 自分はこのシリーズを、作家買いで読み始めました(4シリーズ)。ですが、それは失敗だったかと思うような展開となっています。学園生活(ラブコメ?)を、作者の新たなテイストで書いているのですが、なにか、いまいちな感じがしてなりません。学園ラブコメものとしては、多くの先例があるので、独自路線で際立たせるのは難しいのかも知れません。
 この巻では、紅葉が主人公の番外編が好きです。

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榊 一郎 / 富士見書房(2005/07/20)
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早くもマンネリ化か…?

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