読後雑感「ご愁傷さま二ノ宮くん 4」/鈴木 大輔」
内容(「BOOK」データベースより)
「わたし。一緒にお風呂に入っても、二ノ宮くんに身体を洗ってもらったことありません。ですから今日は…」。「お、お待ちなさい、この破廉恥娘!」エスカレートするサキュバス娘・真由の男性恐怖症克服訓練に、麗華(メイド)お嬢様が怒りの「待った」をかけた!このままでは二ノ宮峻護を真由に持って行かれてしまう。せっぱ詰まった麗華が、起死回生の一発逆転をかけて繰り出した作戦とは―遊園地での一日デート!?そんなもんで真由のフェロモンに勝てるとも思えなんが。なにはともあれ、こうしてお嬢決死のラブ・ミッションが始まったのだ!付き人の妨害はねのけ、恋敵の監視をかいくぐり麗華は勝利の美酒を味わえるのか!?…ムリかな、やっぱ。大人気サキュバス・ラブコメ、メイドさんもがんばってま~す。
「ご愁傷さま二ノ宮くん」シリーズの第4巻です。この巻での見所は、ようやっと漕ぎ着けた麗華お嬢様の初デートでしょう。
あらすじですが、前巻で真由に宣戦布告を宣言した麗華は、真由の必死な積極策の前に相変わらず前に踏み出せずにいます。窮地に追い込まれた麗華は、北条コンチェルン傘下の赤字体質の遊園地の視察の随行員に峻護を誘い、初デートへと出掛けるのでした。「保阪光流」のちょっかいもあり、いろいろな騒動に巻き込まれます。
この巻で好きな場面は、麗華が峻護の記憶違い(混同?)に落胆しつつも、前向きに一から関係を築こうと決心する場面です。
しかしこのまま話が推移すると、小説版の「天地無用」みたいな一夫多妻制みたいな、安易なオチにならないか心配です。(長谷川菜穂子版)
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