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読後雑感「三国志〈第4巻〉/宮城谷 昌光/文藝春秋」

■内容紹介■
 曹操は黄巾軍を下し、エン州の統治を進める。一方、董卓は寵臣・呂布に殺され、都内は歓声に溢れた。袁術、陶謙……曹操の戦いは続く。
 「『三国志』の続きは、いつ頃刊行されるのでしょうか……」この二年間で何度お問い合わせを受けたでしょうか。続巻がいよいよ刊行です。曹操は黄巾(こうきん)軍と戦いを開始。曹操軍に三十万もの黄巾兵が投降し、【えん】州は曹操の統治が進む。一方、都では司徒王允(おういん)が董卓(とうたく)暗殺を画策、実行者として董卓の寵臣・呂布(りよふ)に目をつける。董卓が殺されると、都内は歓声に満ち溢れた……。「正史」としての『三国志』を再現する前人未踏のドラマは大きな山場に向かいます。どうかお楽しみに!

 宮城谷版「三國志(第4巻)」が読了しましたので、感想を。この巻は、孫堅の戦死から始まります。
 この巻での史実的な山場は董卓の暗殺でしょうけど、自分的には曹操が青州兵を得るところです。自分は、「宗教を認める代わりに降伏する」という経緯で青州兵が生まれたとしか、覚えていませんでした。ですので、青州兵を戦術的にどう対処したかを書いてあるので目新たしかったです。また曹仁への教育場面は、小説「楽毅」で楽毅が楽乗を教導する場面を思い出しました。
 巻末では献帝の洛陽への逃避行を描いていますが、一気に逃げるのではなく、じりじりと郭汜ら一行から離れていたとは知りませんでした。

 三國志は最初から宮城谷版を読みたかったですね。吉川栄治や陳舜臣版でなくね。

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受信: 2007年1月11日 (木) 13時28分

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