読後雑感「おあいにくさま二ノ宮くん2/鈴木大輔」
おいしい食材を求め、近所の激安スーパーへとやってきた真由。そこで彼女が見たものは、タイムセールの特価品を奪い合い、主婦達が繰り広げる仁義なき弱肉強食の世界であった。麗華編の書き下ろしを加えた短編集
書籍データ
タイトル おあいにくさま二ノ宮くん2
著者 鈴木大輔
イラスト 高苗京鈴
出版社 富士見書房
発売日 2007/7/20
版形 文庫版
ページ数 285
価格 588円(税込み)
目次 真由、愛に目覚めるのこと
真由、プレゼントをするのこと
真由、探偵するのこと
峻護、新たな頭痛の種を拾うのこと
峻護、地雷を踏むのこと
真由、ホントに取り憑かれるのこと
麗華と真由、奮戦するのこと
あとがき
先日読んだ本編の『ご愁傷さま二ノ宮くん』に続いて、短編集である『おあいにくさま二ノ宮くん(2)』を読んでみましたので、感想を。
この本は書き下ろし作品の『麗華と真由、奮戦するのこと』を除くと、真由が中心の短編集となっています。麗華ファンとしては、麗華メインの話を読みたかった・・・。麗華が出てくる書下ろし作品も、いまいちな出来でしたし・・・。
この短編集で面白かった作品は、『真由、プレゼントをするのこと』と『真由、探偵するのこと』の2編だけでしたね(自分は)。
『真由、プレゼントをするのこと』は、真由が普段のお礼にとプレゼントをあげようとするのですが・・・。いつもの真由が思い込みの激しさで、目的と手段が入れ替わっている所が、面白かったですね。
『真由、探偵するのこと』は、真由が友達である筈の日奈子が、家に招待してくれないと尾行する話です。日奈子の性格や、出自が解かる話です。この日奈子の設定は、ここで明かさなければ長編で利用出来た気もしますが(お嬢様つながり)。
この話を読んだ時、日奈子って誰だったっけ?と、一瞬思ってしまいました。
あとがきは、キャラを使って書いています。こういう形式も悪くは無いのですが、著者の書き終えた感のある文章を読んでみたい気もします。
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