書籍「三国志 第七巻/宮城谷昌光」感想
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劉備は荊州四郡を押さえ、戦力は巨大化する。孫権、曹操と睨み合いながら、劉璋との戦いへ……。宮城谷版「三国志」怒濤の第7巻
劉備は、孫権より荊州を借り受け、更なる勢力拡大を目指し、蜀の平定に乗り出す。赤壁の戦いから態勢を立て直した曹操は、漢中に兵を進めるが、矢の雨が降るごとき馬超との熾烈な戦いが待っていた――。
劉備は、領土を得て次第に「捨てる」から「守る」を考え始めます。孫権は、劉備を牽制すべく、妹を正室として送ります。十万の孫権軍を迎え撃つことになった七千の兵の三将に曹操が指令書を収めた函を与える有名なエピソードも出てきます。
ますます目が離せない宮城谷版『三国志』第7巻です。
久しぶりに本をネット通販ではなく、店頭で購入してきました。
たしか『三国志 5巻』以来ですから、2006年10月以来・・・。
店頭では三国志フェアを開催していましたが(レッドクリフ関連で)、『吉川版 三国志』は有りましたが『宮城谷版 三国志』は積まれていませんでした。
” 演技準拠”と”正史準拠”で区別してしたようです。
あと『北方版 三国志』も読んでみたかったのですが、店頭には置いていませんでした。
『楊令伝』なる本は、積まれていましたが。
さて感想です。
正史準拠ですから演技と違って、劉備の偽善者ぶりが全開の巻です。
魯子敬の度胸の良さや、孫夫人の心情の描き方のくだりを読んでいると・・・、
『宮城谷版 三国志』を読んでいて本当に良かった。
と感じられる瞬間ですね。
一方これまで列伝形式で個人の業績を描いていた作品群に較べると、一人一人の魅力が埋没しているのは残念。
”三国志と云う舞台の大きさ””史料の多さ”が逆に、宮城谷氏特有の魅力ある文章が鳴りを潜めているのか・・・。
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