師表「子産(下)」
おそらく子孔はひとのために働いた事は、いちどもないであろう。
国民のために働く事をしない宰相が不要であるのは、鄭ばかりであるまい。― 子産(下) P191 ―
子皮は家臣の尹何という者に采邑を治めさせようとした。
この人事を子産に話したが『少し、いまだ可否をしらず』と、辛口を向けた。
子皮は尹何をかばう説明をした。『愿(すなお)であり、わしは彼を愛している。わしを裏切るようなことはしない。かれを往かさせて学習させれば、かれはいよいよ政治というものを良く知るであろう』
それを聞いた子産は、すぐさま『それなら、だめです』と断定し、理由を述べた。
『わたしは、学びてのちに政(まつりごと)に入る、と聞いた事がありますが、政をもって学ぶ者のことは聞いた事がありません。もし、どうしてもそれをおこなわせれば、かならず損害が生じます。たとえば狩猟のようなものです。射と御に習熟していれば、獲物がありましょう。いちども車に乗って射と御をおこなったことのない者は、失敗と転覆を懼れて、獲物を思うゆとりがあるものですか』
― 子産(下) P336 ―
【子産】を読み返していて、今の政治状況を現す文面と感じたので書き出してみました。
前半は首相に、後半は宮崎県知事に当てはまるのではないでしょうか?
特に知事は任期途中で県政を放り出し、裏取引で国政に進出しようとしているいかがわしさを抜きにしても、大学で得た知識のみをもって県政にあたっているのですから国政に出るには経験不足で、国に損害を与えるものといえます。
| 固定リンク

